いむいむパン！

始まりました～。アヤト小説です。
もう、熟練の先輩方には遠い昔かと思いますが、入国初日です。
思い出しながら読んでいただけると、ちょっと嬉しいかもしれないです。
それでは、よろしくお願いいたします！

[2回]

●1、不思議な国のアヤト？


　　　ざざーーん…

「アヤト・タカさんですね。ナルル王国へようこそ。」
「は、はい…」

あの、なんか…
色々説明が進んでますが、どこですか、ここ！？
いえ、港町なのはわかります。
今、船から降りましたもの。
ええ、わかりますよ。
どこ、ここ！
あ、小さい船から降りて来た人、すっごい金髪に赤い髪！
もう明らかに、日本じゃないですね、王国っていってたし！

あちこち案内されまして。
ロークエルグ？という畑仕事につくらしいことがわかったり、海仕事のような大物はいないらしいけど、川でなら釣りができることとか、剣術のできるティルグとか。
ファンタジーなわりに、魔法とかはないのかな…
わ、お家可愛い！
…けど、一人暮らしにはだだっ広いなぁ…

「それでは、あなたの新生活が豊かなものでありますように。」
「あ、ありがとうございました！」
「いえいえ、それでは。」

ふぉぉー…
なんか、わくわくしてきちゃって、心配とかどーでもよくなってきちゃったかも！
よーし、お仕事いこう！

「あ、まずはパスポート見とかな…ぎゃ！」

金髪の美人さんがいますよ！
お団子髪のほっそりさんですよ？！誰これ！
あ、鏡あった！まさか！

「んぎゃーーーーー！金髪！そして痩せてる！」

キラッキラのお日様色！あ、目が黒っぽい緑だ！
うわぁぁ、完全に別人…

うん、よし。ほら、あれだ。
異世界転生ってやつだよ、きっと。よし、OK。
受け入れようじゃないか。
名字だけは元日本人らしく漢字で通させてもらうけど、名前は合わせておこう。
アヤト・多可。
よし、これでいこう。
あれ、パスポートも漢字になった…？まあいいか！
そういえば、畑仕事なんだから、農具何かあるのかな？
ありゃ、倉庫って食べ物も入れるんだ…ここじゃ、道具は入れられないよね。
なにこれ、パサパサパン？先生がくれた？
んーと、地図…へぇ、図書館に学校があるんだ…通えるのかな。
お、なんか豆みたいなのが…ストレス軽減…薬かな？
お茶もあるね。夕方になったら市場にいってみよう。
よし、まずは畑にいこう。必要なものは、教えてもらう方が早いか。

はい、つきました！
自動移動のスケボーがありました！大変便利です！
白天使と黒天使のイラストが可愛いです！
ま、一日目じゃファンタジーに慣れるのは無理だもんね、諦めましょう！ハイ！
ロークエルグです。
わ、わ、人がいっぱい！
んー？他の人と違う格好の人がいる？ロングコート、格好いいなぁ。

「こんにちはー。」
「おや、こんにちは。移住者かい？」
「はい！アヤトです。よろしくお願いいたします！」
「ロークエルグ長のエンリーケスだ。よろしく。」
「はいっ！早速で申し訳ないのですが、お仕事の方法、教えてください！」
「熱心だねぇ～。　それじゃまず、納品口で野菜の種をうけとるよ。おいで。」
「はい！」

まずはエンリーケスさんに種を一個預けて見学です。
おおー、種を畑に植えるだけですくすく育ちます。
カブかと思いましたが、パンの材料でしたか。炭水化物系なんですね。
あ、あの人いいなぁ。金色の野菜！どんな味するのかな。
おお、カボチャだ！大好きなんだよ私。

「さあ、やってごらん。」
「はい！　…！？　エンリーケスさん！大変ですっ！な、なんか、でっかいロツがメリメリゆって出てきますよ？！」
「おおっと！早く抜いて抜いて！」
「はい！　ふんぬぅ…！」

 　　ボコン！

「わぁぁ！大きい！」
「巨大なロツだ。一番最初に採れるなんて、縁起がいいかもね、よかったねぇ。」
「はい！ありがとうございます！」
「その調子で頑張って。疲れたら向こうで水を飲むといいよ。それから、夜には納品所は閉まっちゃうからね。」
「はーい！頑張ります！」
「それじゃ、僕はもう帰るよ。あ、エルグ長宅はすぐそこだから。何かあったら来てね。」
「ありがとうございました！」